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書籍『ExcelVBAを実務で使い倒す技術』を読んだ感想

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こんにちは、okutani(@okutani_t)です。本記事は書籍『ExcelVBAを実務で使い倒す技術』を読んだ感想をつらつら書いています。こちらの本です。

僕は著者のタカハシさんと「ブログ仲間&飲み友達」で、以前から新宿の飲み屋でお酒を交わしながら、ブログのことを熱く語らっていました。

ちなみにタカハシさんが運営するブログは以下リンク。本記事公開時で月40万PVもある人気ブログです。

LINKいつも隣にITのお仕事 | 毎日の業務が楽チンに!

そんなタカハシさんが、自身初の技術本を執筆されて、さらにありがたいことに僕に献本してくださいました。

僕の職業はWeb系プログラマー。仕事ではPHPやRubyを書いておりますが、VBAについては書いたことがなかったのではじめて出会う技術にワクワクしながら楽しく読ませていただきました。

それでは、そんな『ExcelVBAを実務で使い倒す技術』を読んだ感想をザクッと書いていきます。

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本書はVBA経験者が読むべき「次の1冊」

1番最初にあえて書いておきます。

この本は「VBA経験者(1度でもVBAを書いたことがある初心者含む)が読むべき次の1冊」です。

もし、VBAをまったく書いたことがない人は、まずはじめに初心者向けの本を1冊終わらせましょう。

というのも、こちらの本の内容をさっと紹介すると、だいたい次のとおりだからです。

  • VBE環境の設定
  • コードをより書きやすくするための環境構築
  • デバッグについて
  • 適切なフォーマットとは
  • コードを書く際のプロセスについて
  • 読みやすく保守しやすいコードとは
  • チームでのVBA運用

お分かりのとおり、本書は「初心者が1番最初に読むHow to本ではない」です。

VBAを使うとどういうことができるのか、1番はじめにやることはなにか、といった超基礎的な知識がすでにある前提で書かれています。

そして、VBAがどういうものかあるていど理解していて、1度でもVBAを書いたことがある人は「次の1冊として必ず読むべき本」です。

「なんとなくでVBAを書いている」「書いてはみたけど自分のコードに自信がない」「保守性の高いコードを書きたい」「チームで協力してVBAを書いていきたい」「効率よくコードを書きたい」

などといった方が対象ですね。

特に、VBA書き始めの初心者の方は早めに読んでおくと良いと思います。

コードを書き始めの頃は、試行錯誤してヘンテコなコードになりやすいので、「キレイなコードとはどういうものか」というのが理解できる本書はとても役に立ちます。

バグと仲良くなる

コードを書いていると、頻繁に目にする「バグ」。

なんだかよく分からないけど、うまく動かない。お手上げ。あーもう飯食って寝よ」なんて人は必見です。

本書では、第3章で28ページにわたってバグについて書かれています。

「なぜ動かないのか?」は、バグが出た箇所を文章で表してくれる「エラーメッセージ」を読み解くことで解決できます。

コードを書いていると、よく出てくるエラーメッセージについてはもちろん、ステップ実行・ブレークポイントを使ったバグ発見の方法など分かりやすく解説されています。

初心者のころはある程度分かっていないと心が折れてしまうポイントでもあるので、バグが嫌いだという人は一読の価値有りです。

「コードを書く前準備」してますか

シートを適当に作って、のちのち管理しはじめてから「なにこれすげー分かりにくい。保守もしにくい。誰だよ、このシート作ったやつ出てこい」なんて文句が出ることが、あるとかないとか。

本書では「VBAが書きやすいシート(設計)」にする重要性について詳細に書かれています。

人が読みやすいシートとコンピューターが読みやすいシートは違う」ということが普段から意識できていない人は、本書を読むと頭がすっきりしてVBA力が50ポイントぐらい上がることでしょう。たぶん。

コードを書き始める前に理解しておくべきことはたくさんあります。

最初の頃は、盲目的にコードを書いてしまいがちですが「どうやったらより良いコードが書けるか」という前準備は、実はコードを書くことよりはるかに重要です。

設計がおろそかであればあるほど、のちのち運用自体が破綻する可能性が高くなります。

前準備はとっても大事なのです。

より分かりやすいコードとは

「より分かりやすいコード」とは、言い換えれば「そのコードを読んで最短で理解できるリーダブルなコード」です。

本書では、「変数名の付け方」「変数名の型」「インデント」「適切なコメントとはなにか」「プロシージャの機能・引数・返り値」それらについて、各ポイントを押さえ、よりリーダブルなコードを書く方法について述べています。

それらについて適切な知識がなければリーダブルなコードは書けません。

読みやすいコードを書く必要ある?会社でVBA書いてるの俺しかいないけど?」なんて人も中にはいると思います。

リーダブルなコードを書くと「自分が会社を辞めてしまった」「新入社員がVBAを書くことになった」「さらに効率化を図って外注にもVBAを書いてもらおう」なんて場合に効果を発揮します。

本当なら5分で理解できたのに、クソコードなせいで3時間かかった」なんてことが平気で起こる世界です。如何にリーダブルなコードが重要だということが分かりますね。

本書では、分かりやすいコードを書くためのノウハウがたくさん詰まっています。

VBAを書く以上、効率よく分かりやすくコードを書く重要性について時間をある程度さいて理解すると良いですね。

このレベルまでくると「VBAを書くことが楽しくて、気がついたら毎日定時帰り」ぐらいには仕事の効率化ができるようになるんじゃないでしょうか。

***

さて、かんたんではありましたが、『ExcelVBAを実務で使い倒す技術』を読んで僕が思った感想を記事にしてみました。というより、読み返したら本を内容をなぞっただけみたいになりましたが、まぁ初の書評なんて目をつぶってください。はい。

VBAをさらに効率よく書きたい方は、ぜひ書店やAmazonで購入してみてくださいね。タカハシさんも喜びます。僕もブログ仲間として嬉しいです。

おわりに

1番最初にも述べましたが、本書は「VBA経験者が読むべき次の1冊」です。

1度でもVBAに触れたことがある方は、ぜひ本書を手にとって、よりVBAの知識を増やしてみてください。

さらに、本書では「VBAをチームで運用するにはどうすればいいのか」というテーマについても書かれています。

キレイなコードを書く方法を学ぶついでに、「会社のみんなから見える位置」にさりげなくこの本を置いておきましょう。

黒い表紙が目立つことこの上ないので、ドラクエのスライムがごとく、きっとVBA仲間を増やす手助けになることでしょう……!笑

全国のVBA経験者・VBA初心者の方、『ExcelVBAを実務で使い倒す技術』とってもおすすめです。

以上、書評でした。

おまけ

こちら、著者タカハシさんのサイン。お願いしたら快く書いてくれました。やったね。

みなさんもセミナーなどでタカハシさんに会ったら頼んでみてください。約2秒でさらさらっと書いてくれますよ(ちなみに画像右上に写ってるのがタカハシさん)。


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